海外の大学に進学するのはお金が掛かりますが、その分メリットは多いです。

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英語ができるなら海外の大学で学ぼう【3つのメリットと受験の準備】

多くの日本人にとって、高校卒業後に「海外の大学へ進学する」という発想はないと思います。しかし最低限の英語力と学力があれば、意外と進学できるのです。経済的負担は掛かりますが、貴重な経験ができるため、チャンスがあるならぜひ検討してみてください。

英語ができれば海外の大学へ進学可能

海外の大学の卒業式の様子

英語を勉強している人の中には、高校生や大学生も多くいることでしょう。

最近では、日本の大学へ進学するのではなく、アメリカやイギリス、オーストラリアなど、海外の大学に進学する人が増えています
また、日本の大学から、もしくは、一度就職してから学び直しとして海外の大学院へ学びに行く方もいらっしゃるようです。

海外の大学や院に進学するとなれば、英語を使えることが前提となりますが、どの程度の英語力、また、他にはどういった準備が必要なのでしょうか?
さらには、海外の大学で学ぶことにどんなメリットがあるのでしょうか?

このページではこれらの疑問を解決していきたいと思います。

費用は掛かるがメリットはたくさん!

ご想像がつくとは思いますが、海外の大学に通おうと思ったら、かなりのお金が掛かります。
国や地域、学部などに応じて差はありますが、学費や生活費をすべて合わせて年間200万~500万円用意する必要があるでしょう。

皆さんご存知、世界トップの米ハーバード大学の学費は1年で約500万円という金額です。
ただし、ハーバード大学では親の年収が650万円以下の場合は授業料免除で学べる制度があり、全学生の約20%はこの制度を利用しているとのこと。さすが世界トップの大学です。

金銭面以外にも、日本の大学と比較すると、海外の大学は「卒業のハードル」が非常に高く、4年間必死に学ばなければならず、日本の大学生活を想像していると痛い目にあうでしょう。

では、いま説明した点とは対照的に、どんなメリットがあるのでしょうか?
具体的に3つのメリットを見てみましょう。

① 国際感覚が身につき視野が広がる

これは言うまでもないでしょう。どこの国の大学でもそうですが、様々なバックグラウンドを持った学生とともに学ぶことができます。

また、特にアメリカの大学は留学生の受け入れに積極的であるため、本当に色んな国から学生がやってくるのです。
世界の現状を「肌感覚」で知ることができ、ご自身に足りないものや、母国の日本にいま必要なことなどを広い視野で見ることができるでしょう。

② 授業や研究が生活の中心

さきほど卒業のハードルが高く、日本の大学生活と違って勉強を頑張らないといけないと説明しましたが、これはメリットでもあると思っています。

「学生とはこうあるべき!」と言わんばかりに、毎日授業の課題がたくさん出たり、成績に直結するレポートをたくさん書いたりします。
学ぶことが大好きな方にとっては、海外の大学は「最高の環境」であると言えるでしょう。

③ 日本以外でも就職ができる

将来的に海外の現地企業でキャリアを積みたいという方にとっては大きな魅力となります。

大学をちゃんと卒業できれば現地の就労ビザも取りやすくなりますし、語学力の面でも心配ないと見なされて、外国籍の企業にも採用されやすくなるでしょう。
日本だけにとどまらず、世界を視野に就職活動ができますよ。

日本とは入試の仕組みが全然違う

日本人の入試のイメージ

海外の大学で学ぶ魅力を色々と見ていただきましたが、いかがでしたか?
どうしてもお金が掛かるので誰でも行けるわけではありませんが、チャンスがあるのならぜひ行ってみたいですよね。

では、どのようにして入学することができるのでしょうか?
結論から言うと、日本の大学と海外の大学では入試の仕組みが異なります

大学入試制度の違いを大まかに説明すると以下の通りです。

  • 日本の大学 → 学力試験(センター試験や大学ごとの個別試験)で審査
  • 海外の大学 → 学力試験や高校の成績、課外活動の実績、エッセイなどを総合的に審査

近年は日本の大学も海外の入試制度を模倣して、AO入試や推薦入試を積極的に取り入れ、学力試験以外の面も重視するようになりました。
2020年現在行われている大学入試改革では、一般入試においても調査書や活動記録などを重視していく方針が打ち出されていますので、海外の大学入試に近づいているところです。

必要なものを準備できればあとは「待つ」だけ

それでは、具体的にどのような準備をすれば海外の大学入試を受けることができるのか、「日本の高校から直接アメリカの大学に進学する場合の事例」を参考にしてみましょう。

アメリカの大学に出願する際には、主に以下のようなものを揃えなければいけません。

  • TOEFL iBTのスコア(英語試験)
  • SATのスコア(学力試験)
  • エッセイ(願書)
  • GPA(高校における成績)
  • 銀行の残高証明書

これらを志望する大学に提出したら、あとは結果を待つだけなのです。
日本の大学入試とは全然違いますよね。

必要な英語力はTOEFLで80点

4年制の大学であれば、TOEFLで120点中80点を目安に取得しておくとよいでしょう。
なかには60点程度でもよい大学がありますが、80点を目指すのが無難です。

基準となるTOEFLスコアは、各大学のホームページで確認することができます。

学力試験もあるが、何回でも受験できる

SATは別名「大学進学適性試験」といい、アメリカ版のセンター試験と考えてもらってよいでしょう。
しかし、年に複数回実施されており、日本でも受験することができるので、日本のセンター試験ほど重大なテストではありません。

この試験で各大学が定めるスコアを取得できれば、大学で学ぶのに十分な学力が身についていることを証明できるのです。

※各大学の必須スコアに関する情報はこちらのCollege Simplyというサイトで見ることができます。
https://www.collegesimply.com/

エッセイで自分をいかに表現できるかが大切

上で示したように、アメリカの大学入試でも、英語力や学力などの「学力面」は当然ながら見られます。
しかし、最も重要なのが、エッセイを通じて「いかに自分がその大学が求める学生像に合うのかを表現できるか」です。

エッセイとは、「自分を知ってもらうために書く自己紹介」と考えてください。
自分がどんな資質や思考力、創造性などを持ち合わせているのか、しっかり自己分析する必要があります。
そして、大学が求める学生像と自分とを照らし合わせて最終的にエッセイを仕上げていくのです。

誰にでも入学のチャンスはある

誰にでも扉が開いている海外入試

ここまで読んでくださった方はお気づきでしょうが、海外の大学に入学するチャンスは「誰にでも」開かれているのです。

日本の大学は、センター試験や二次試験で確実に結果を出さなければ入学できないシビアな世界。
ですが、海外の大学なら最低限の英語力や学力があれば、あとはいかに自分を表現できるかで、十分合格を手にすることができるでしょう。

高校生の皆さんはぜひ、海外へ視野を広げて進学先を検討してみてはどうでしょうか?

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