英単語の勉強は大事だけど継続が難しい
オンライン英会話を使っている方に限らず、英語学習している方の多くが英単語の勉強をされていると思います。 しかし、単語学習は他の勉強と違って退屈ですし、すぐに覚えられるものでもないのでしんどい作業ですよね。
そこで今回は、覚えた単語を英会話で活かすための単語学習法を解説していきます。
単語をなかなか覚えられないという方や、単語学習に対してなかなか気持ちが入らないという方はぜひ読んでみてください。
当たり前ですが・・・英単語を覚える2つの目的
英単語の具体的な覚え方を説明していく前に、「なぜ英単語を覚える必要があるのか」を一緒に考えていきましょう。
多くの学習者、特に単語学習がうまくいかない方の場合は、「手段」であるはずの英単語の暗記が「目的」になってしまっているケースがあります。
英単語学習の目的は、その勉強の過程で行う「日本語⇔英語」の行き来をできるようにすることではありません。
単語を覚えるのは、以下2つの目的を達成するための手段であることを改めて認識しておきましょう。
① 英語で理解できることを増やす
② 英語で言えることを増やす
もしもTOEICや大学受験でリーディング・リスニングの点数を上げたいのであれば、①だけを意識して単語を勉強すればよいはずです。
しかし、英語でコミュニケーションを取れるようになるためにはどちらの考え方も必要となるでしょう。
英会話に活かすための単語学習のポイント5選
ここからは、「英語で言えることを増やす」という目的を意識した英単語学習のポイントを見ていきましょう。
覚えた単語を英会話などのアウトプットの場面で活用するためには、普段どういったところに気をつけて学習すればよいのか、5つのステップに分けて解説していきます。
① ゴールは「日本語→英語」
単語を覚えるときに多くの人がやりがちなのが、単語を「英語→日本語」の方向で覚えてしまうこと。
例えば、「explain(~を説明する)」という英単語なら、「explain→~を説明する」という方向です。
この覚え方がすべてのケースで悪いというわけではありません。
しかし、「英語で言えることを増やす」という目的で単語学習を行う場合には、「日本語→英語」の順番、先ほどの例であれば「~を説明する→explain」と覚えてしまうのがベターでしょう。
実際に英語を話すときに覚えた単語が口から出やすいのはもちろんですが、「アウトプットする英語のボキャブラリーを増やすために学習している」と意識するためにも大切です。
② 難しい日本語はわかりやすい日本語に変換
単語帳で単語を勉強したことのある方は、「こんな日本語使わないし!だからこの英単語は覚える必要がない」と感じた経験はありませんか?
そうなんです。英単語の意味を表す日本語訳が馴染みのない言葉で書かれてあるのは単語帳あるある。
覚える必要性を感じないのも当然ですが、覚えようと割り切ったとしても、普段使わない日本語だからイメージしにくくて、なかなか覚えられないんですよね。
そんなときは、その馴染みのない難しい日本語を、普段話すときに使うわかりやすい日本語に置き換えましょう。
例えば、manageという単語に「首尾よく~する」という日本語訳が書かれている単語帳があります。
しかし、「首尾よく」なんて日本語、普段使わないですよね?したがって、この単語を覚えるときには「うまくやり遂げる」のようなわかりやすい日本語に変換してあげると良いでしょう。
③ 単語はイメージで覚えるとさらに良し
上では「わかりやすい日本語」で覚えるとよいと書きましたが、1番理想的なのは単語を「イメージ」で覚えてしまうこと。
イメージで学習すべき大きな理由は、1つの英単語が持つ意味は1つではないからです。
もしも、ある英単語(on)を1つの日本語(~の上に)でしか覚えていないと、その覚え方では対応できない英文が出てきたときに思考が止まってしまいます。
There is a pen on my desk. 「私の机の上にペンがあります。」
There is a clock on the wall. 「壁の上に時計があります。(!?)」
この例でいうと、onには「何かに接している」というイメージがあり、onをこのイメージで覚えていれば、「壁に時計が接している→掛かっている」と理解できますよね。
④ 単語は必ず発音しながら覚える
英会話で使うための単語を勉強するのであれば、単語そのものだけでなく発音も一緒に覚えましょう。
したがって、単語を勉強するときには必ず声に出して練習してください。
発音しながら学習することで、発音を体に馴染ませることができます。
すると、英会話のときに口からスムーズにその単語が出てくるようになりますし、相手がその単語を使ったときにも難なく理解できるでしょう。
また、「記憶」という観点からも声に出して覚えるのは有効です。
声に出さずに目で見て勉強する場合だと「視覚」しか使われません。
しかし発音しながら勉強することで、口から出た声を聴いて「聴覚」を、発音する際に口や舌を動かし「触覚」を刺激することが可能となります。
⑤ 単語を使って簡単な英文を口頭で作る
最後に紹介しますが、これが最も大切で1番効果のある学習法です。
ある単語を使えるようになりたいのであれば、その単語を実際に使う練習をするのが1番手っ取り早いでしょう。
難しい複雑な英文を作る必要はありません。覚えたい単語を使ってシンプルな英文を2~3個作ってみてください。
「complain(不満を言う)」という単語を覚えたいとしましょう。その場合は、こんな感じで簡単な英文を自作してみてください。
My sister often complains about her job.「私の姉はよく仕事について不満を言います」
I don't like Takuya because he complains about everything.「たくやは何に対しても不満を言うので、ぼくは彼が好きではありません」
その単語を用いた文の作り方がどうしてもわからなければ、単語帳に書いてある例文や、辞書に掲載されている例文を参考にして作ってみると良いでしょう。
単語を入れ替えるだけでも十分効果はあると思いますよ。