英語力があれば海外勤務が可能に!
英語を勉強している方の中には、キャリアアップのために「海外勤務」を目標としている人もいらっしゃるかもしれません。
プライベートの時間を学習に費やして英語力を高め、業務において英語でコミュニケーションが取れることをアピールしたり、TOEICなどの資格試験で高スコアを取得したりすれば、会社に海外勤務を認めてもらえる可能性はグッと高まるでしょう。
ここでは、実際に海外勤務となった場合のメリットやデメリットを見ていきます。
将来的に海外で働きたいという方はぜひお読みいただき、英語学習のモチベーションを高めてください!
海外勤務のデメリット
海外勤務と一言に言っても、アメリカなどの英語圏の国だけでなく、マレーシアやタイなどの東南アジアやブラジルやチリといった南米の国々まで、どこの国にでも派遣される可能性はあります。
このあたりも踏まえつつ、まずは海外勤務のデメリットを見ていきましょう。
① 仕事はよりハードに
この点については、言わずもがなといったところでしょうか。
海外で働くとなると、仕事の環境はもちろん、業務内容もガラッと変わるわけですから、仕事自体は日本で働くときよりも「ハード」になると言っていいかと思います。
また、前提として英語か現地の言葉を使って仕事>をしなければいけませんから、仕事以外の時間でも「多くの勉強時間」が必要となるでしょう。
さらに、人によっては現地の外国人社員に対して「教育」することもあるでしょうから、最初の頃は特に、日本にいるときと比較しても、順調に仕事をこなすことができないと予想できます。
② 家族と離れる可能性も
もし家族がいて海外勤務となった場合、家族全員を現地に連れていくのを会社から許可されることも多いですが、家族と離れる選択をしなければならないこともしばしば。
子供の教育面や現地の治安・生活レベルを考慮し、家族を日本に残して単身赴任するという選択をする方も多いのも事実。
また、介護中の親がいる場合も、家族全員で日本を離れることが難しく、1人で海外に引っ越すことになるでしょう。
③ 海外の生活が合わないことも
日本人がおそらく1番苦しむのは「食事面」。
家族と一緒に転勤すれば問題ないですが、もし単身赴任や独身の方の場合、小さい頃から慣れ親しんできた日本食の味付けをなかなか食べられないということも。
比較的大きい都市であれば、日本の調味料や食材を販売するアジア系スーパーや日本料理が食べられる日本食レストランが街にあります。
しかし、日本で買う場合よりも値段が2倍以上高くなっているケースもしばしば。
何か不便を感じてしまい、海外勤務中に体調を崩してしまうという方もいらっしゃるようです。
海外勤務のメリット
海外勤務のデメリットを3つ見てきましたが、ここからはメリットを解説していきます。
海外で働くことに魅力を感じていただけると思いますよ。
① 様々なビジネススキルUP
海外で働くと、英語ではない現地の言語を使う場合もありますが、ほとんどのケースで「語学力」を伸ばすことができるでしょう。
また、外国人社員と業務を進めたり、現地の人を相手に取引をしたりといったことを通して、日本でも必ず活かせる「高いコミュニケーションスキル」を身につけることができます。
日本人や日本文化を知らない人に対して、どのように説明したら納得してもらえるのか、と日々試行錯誤しながら業務を行うので、この力が十分鍛えられますよ。
他にも日本では経験できないような業務を行うことになるので、様々なビジネススキルを高められるでしょう。
② 給料が格段にUP
海外勤務となれば、手取りが2倍以上になるとも言われています。
なぜなら基本給が上がるのはもちろん、海外に勤務するというだけで様々な手当や待遇がついてくるからです。
現地で暮らす人々の中では比較的豊かな生活ができると考えてよいでしょう。
海外勤務に伴って発生する手当には以下のようなものがあります。
家族がいる場合は、単身赴任で海外勤務するのか、家族を連れて海外へ赴任するのかで変わってきます。
- 海外勤務手当
- 住宅手当
- 通勤手当
- 単身赴任手当
- 家族手当
- 教育手当
- 危険手当
- 語学手当
- 役職手当
③ 異文化体験で視野が広がる
異文化体験は、どんなものにも代えがたい貴重な経験です。
そしてその経験は、海外で働いたり生活したりすることでしか得られません。
日本で暮らす外国人の数は少なく、また、私たちは普段日本語だけを使って生活しているため、得られる情報や経験は自ずと狭まります。
そんな状況の中、海外で生活するというのは、他の多くの日本人にはその機会さえ与えられない貴重な経験。
その経験を通して、仕事や人生観に影響するような新しい考え方をするようになったり、物事を見る際の視野が広がったりしていくでしょう。
また、もし子供を連れて海外赴任している場合には、子供の人生にも大きな影響を与えるのは言うまでもありません。
海外勤務したいなら大手のメーカーや商社へ
ここまで海外勤務のメリット・デメリットの両方を見ていきましたが、いかがでしたか?
家族がいる場合には難しい面もありますが、キャリアを通して考えるとメリットの方が断然大きいと私は思います。
会社からその機会が与えられるのであれば、ぜひ海外勤務することをオススメします。
しかし、どの企業でも海外で働けるというわけではありませんよね。
『就職四季報2019年版』を参考に「海外勤務者が多い企業」を見てみると、トヨタ自動車やSONY、キャノンのような大手メーカーや、三菱商事や三井物産といった総合商社などの企業では、海外勤務のチャンスが高くなるようです。
もし海外勤務のチャンスがない会社で働いているのであれば、英語を必死に勉強したり、他のビジネススキルを高めたりして、これらの企業への転職を目指すことも選択肢に入れると良いでしょう。
職業人としてのライフプランをしっかり考えた上で、海外勤務に挑戦してみてはいかがでしょうか?