英文法の学習も並行して進めよう!
オンライン英会話での英語学習は、基本的に「スピーキング」の練習がメイン。
だからといって、ただ毎日レッスンを受けていれば英語を話せるようになるわけではありません。
英語を話せるようになるためには、どこかのタイミングで「英文法」をしっかり学んでおく必要があるでしょう。
英文法の知識は英語力の土台
英文法とは、英語という言葉における「ルール」で、英語を使ってコミュニケーションを取る人はみな、このルールに従って英語を話したり読んだりしています。
つまり、英語を話す人たちとコミュニケーションを取りたければ、必然的に英文法も学ばなければいけないのです。
ちなみに、スピーキングだけでなく、リーディングやライティング、リスニングにおいても、英文法の知識なしには当然ながら上達していきません。
英文法を学べば聞き手に優しい英語を話せる
正直に話しますと、英文法の知識がなく、知っている単語を適当に口に出すだけのコミュニケーションであっても、自分の言いたいことが相手に伝わらなくもないです。
日本テレビのバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」のなかでも、芸人の出川さんが、文法がめちゃくちゃな「出川イングリッシュ」を駆使してミッションをこなしていきますよね。
また、日本での場面を考えてみても、助詞や単語の使い方を間違っている外国人に日本語で話しかけられても、その人が何を言おうとしているのかなんとなく想像できると思います。
しかし、本来であればスッと理解できる言葉も、文法がめちゃくちゃなため聞き手には負担が。
逆にいうと、文法をしっかり学び、文法の知識を使って話すということは聞き手にやさしい英語を話すための「思いやり」なのです。
英文法を勉強する意義はここにあるとお分かりいただけましたか?
英文法はレッスン以外の時間で学習
しかし、オンライン英会話のレッスンはできるだけ「スピーキング」の練習に時間を割きたいところ。
なぜかというと、英語を話す練習はオンライン英会話のように相手がいないとできませんし、英文法の勉強は、自分ひとりでも可能だからです。
レッスン以外のスキマ時間などを利用しご自身で英文法の学習を進めていく中で、わからない項目があればレッスンの中で講師に質問するのもよいでしょう。 また「説明は理解できたけど、実際の使い方がいまいちわからない」という文法項目については、オンライン英会話の英文法教材を活用して学びを深めるのは効果的だと思います。
アウトプットを意識した英文法学習
ここで「英語を話せるようになる」ために実践したい英文法の学習方法を2つご紹介いたします。
① 状況をイメージしながら例文を音読
文法の説明のために使われている例文も、もともとは実際の会話で使える「生きた英語」です。
例文を生かすか殺すかは学習者の使い方や考え方次第。
生きた英語に変えてあげるには、その例文が使われる状況をイメージしながら音読してみましょう。
「The desk is made of wood.(その机は木でできています。)」
たとえばこのような簡単な例文も、何も考えずに読むのではなく、「机が何で作られているのか尋ねられた状況」をイメージしながら読むと、例文が生きた英語となり、記憶にも定着しやすくなります。
② 例文の単語を入れ替えてオリジナルの英文を作る
例文を「自分のこと」に置き換えて作り直すのも、より記憶に定着しますし、スピーキング力UPにも繋がります。
現在完了形の説明で用いられたこの例文を、自分の状況に照らし合わせて、たとえばこんな英文に言い換えてみると良い練習になりますよ。
「I haven't cleaned the house for weeks.(私は数週間も家を掃除していません。)」
↓
「I haven't studied English for days.(私はもう何日も英語を勉強していません。)」
英文法を学べるおすすめの参考書
では最後に、英文法の学習におすすめの参考書をいくつかご紹介していきます。
ここでピックアップしたのは、文法書のなかでも特に「スピーキング力の向上」につながるものばかり。
「文法書ってたくさんあるけど、どれを選べばいいの?」という方はぜひ参考にしてみてください。
初心者向けの参考書
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
アルファベットやbe動詞など基礎の基礎から徹底的にやり直すことができるため、「英語の授業で何を習ったか全然覚えてない」という人はぜひ手にとってみるとよいでしょう。
Mr.Evineの中学英文法を終了するドリル シリーズ
「文法の知識はなんとなくあるけど、アウトプットには全然使えない」というレベルの方にピッタリ。
1ヶ月で中学英語を総復習できるように作られているので、ゴールを見ながらコツコツ学習できるでしょう。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング シリーズ
知識のインプットが目的ではないため、英文法の知識がまったくない方は上記のいずれかを通読した上で取り組むと効果的でしょう。
何度も繰り返し練習することで、頭のなかで「日本語を通さずに」英文を作れるようになりますよ。
中上級者向けの参考書
Grammar in Use シリーズ
問題から説明まですべて英語で書かれていますが非常にわかりやすく、なんと言っても「例文の質」が最高です。
初級~上級レベルまでの3冊が用意されていますので、ネット上で見れるPDF版などをのぞいてみて、ご自身のレベルに合うものを選びましょう。
1億人の英文法 すべての日本人に贈る「話すため」の英文法
彼の著書には「英語をイメージや気持ちで学ぼう」という共通のコンセプトがあり、イラストがたくさん使われています。
たとえば「~すること」という意味の不定詞と動名詞を、英語ネイティブがどう使い分けているのか、わかりやすく学ぶことができますよ。